プロ野球のセ・リーグは10日、広島東洋カープが1991(平成3)年以来25年ぶり7回目のリーグ制覇を果たした。東京ドームで行われた巨人戦に6-4で逆転勝利した。広島は12球団中、最も優勝から遠ざかっていた。優勝までの勝利数の目安となるマジックナンバーを「1」としていた広島は、2位・巨人との直接対決(東京ドーム)を6-4で制した。
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1949(昭和24)年12月に創立された広島は、12球団で唯一親会社を持たない「市民球団」。草創期は運営に苦労し、市民の募金にも頼った。長い低迷の末、75(昭和50)年の初優勝を機に79、80、84年の日本シリーズ制覇など「黄金期」を迎えた。
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しかし、93年に導入された新人選手選択(ドラフト)会議の「逆指名」制度、フリーエージェント制度の影響で資金面から戦力を整えられず、再び成績が下降。独特のドラフト戦略、2009(平成21)年に開場されたマツダスタジアムを有効利用したビジネスなどにアイデアをひねって収入増につなげ、長い年月を経て優勝にたどり着いた。
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