熊本県は11日、熊本地震でただ1人行方不明となっている同県阿蘇市の大学生大和晃さん(22)とみられる遺体を収容したと発表した。同県南阿蘇村の現場で新たに大和さんと同名義の預金通帳や携帯電話なども見つかり、県警が身元確認を進める。
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遺体は10日、崩壊した阿蘇大橋の下流で土砂に埋もれた車内から見つかり、県が収容作業を進めていた。発見時は上着とズボンを着用した状態で、他に本人名義の通帳や携帯電話、ETCカードなど計6点が見つかった。
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岩や土砂に埋まった車体の引き上げが難航し、11日は部分的に引き上げた車体を切断するなどして午後5時すぎに運転席部分から遺体を収容。現場からヘリで熊本県警・大津署に搬送した。
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作業を見守っていた父卓也さん(58)は「希望した形ではなかったが、子どもを取り戻すことができた。4月16日から4ヶ月、自分たちの時間は止まっているようだったが、ようやく動き始めると思う。警察や消防に感謝する」と涙ながらに話した。母忍さん(49)は「『お帰り、寂しかったね』と声を掛けてあげたい」と話した。
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大和さんは、4月16日の本震の際、阿蘇大橋付近を車で走行中に土砂崩れに巻き込まれたとみられている。
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