ドイツ南部バイエルン州ミュンヘンの商業施設で22日午後6時(日本時間23日午前1時)前、何者かが銃を乱射し8人が死亡、多数が負傷した。
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警察は目撃者の話として、容疑者は3人とみられると発表。現場近くで見つかった遺体が容疑者の1人の可能性が出ているが、少なくとも残りは依然逃走中で、警察は市全域や周辺地域に特殊部隊を含む警官を一斉配備し行方を追っている。
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警察は犯行の背景は不明としつつ、「重大なテロの事態だ」と強調。さらなる攻撃に警戒するよう市民らに訴えた。
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銃撃は商業施設のファストフード店で始まった模様。容疑者はライフル銃を所持しているとみられ、現場に居合わせた人が撮影した動画は「パン、パン、パン」と続けざまに発砲される音や買い物客の悲鳴を伝えた。商業施設からは子供を抱えた人々が必死に建物の外へ逃れ、一帯は騒然となった。
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ミュンヘン警察は事件発生を受け、住民に外出を控えるよう要請。現場付近の道路を通行止めにし、列車やバスの運行を停止するとともにミュンヘン中央駅を封鎖した。上空にはヘリコプターが旋回した。
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欧州では80人以上が犠牲になった14日のフランス南部ニースのテロ後、テロ抑止を含めた治安対策の必要性が改めて指摘された。
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ドイツでは18日にバイエルン州ビュルツブルク近くの列車内で、アフガニスタン出身とみられる少年に乗客がおのやナイフで相次いで切り付けられる事件が発生。IS(過激派組織「イスラム国」)が犯行声明を出した。比較的安全だったドイツでも治安面の懸念が急速に高まっている。
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