ブラジルのモライス法相は21日、リオデジャネイロオリンピックが開催されるブラジル国内でテロを企てていた疑いがあるとして10人のブラジル人を拘束し、共犯がいないかなど捜査していると発表した。法相が、21日に記者会見して明らかにしたところによると、警察当局がブラジルの複数の州で計10人のブラジル人を拘束したという。
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10人は、インターネット上で知り合った後、スマートフォンなどでメッセージをやり取りできる複数のアプリで会話やメールでの連絡を繰り返していて、この中で過激派組織IS=イスラミックステートに忠誠を誓ったり、インターネットを通じて隣国のパラグアイで武器を購入する計画などを話し合ったりしていたという。
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法相によると、ブラジルでオリンピックが開催され多くの外国人が訪れることから計画されたとみられるというが、計画は初期段階だったという。
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オリンピックとパラリンピックの開催を前にテロ対策を強化しているブラジルでは今年3月、テロの準備段階でも関係者を拘束できるとする法律が施行されたが、今回この法律が初めて適用されたという。
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警察は押収したスマートフォンやパソコンなどを詳しく調べて、動機の解明や、ほかに共犯がいなかったかなど捜査している。
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