前岩手県知事の増田寛也元総務相(64)は11日午後0時30分過ぎ、都庁で記者会見して東京都知事選への立候補を表明した。氏は、「この4年で3人のリーダーが代わり、都政が混乱、停滞し多くの課題が山積している。都政に必要なのはこの課題を早く解決すること」と語った。自民党が推薦する見通し。
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増田氏は東京都出身で1977(昭和52)年に建設省(当時)に入った。95(平成7)年4月に岩手県知事に初当選し、3期務めて「改革派知事」と呼ばれた。07(同19)年に第1次安倍改造内閣で総務相に就き、08」年まで務めた
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増田氏は会見で、公約として「三つの不安の解消」と「三つの成長プランの実行」を掲げた。三つの不安には「子育て」「超高齢化社会」「災害」を挙げ、三つの成長プランには「東京五輪・パラリンピックの成功」「観光の一大産業化」「2020年の後の東京発展の道筋」を示した。
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これまで東京一極集中を批判してきたことについては「東京が日本全体をけん引することで、地方と共に繁栄する真の共生社会を実現する」とした。
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自民党では、小池百合子元防衛相(63)が既に出馬を表明しており、都知事選に1999(平成11)年以来の「分裂選挙」で臨むこととなった。
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