秋田県鹿角市の山林でクマに襲われて死亡したとみられる被害が相次ぎ、現場近くでクマ1頭が駆除されたが、県などが解体されたクマを詳しく調べた結果、人の体の一部が見つかった。専門家は「一連の被害はこのクマによる可能性が高い」としている。
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鹿角市十和田大湯の山林では先月下旬から今月にかけて、タケノコ採りに山に入った4人が相次いで死亡し、いずれもクマに襲われたとみられている。
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現場近くでは今月10日、地元の猟友会のメンバーが体長約1.3メートルのメスのツキノワグマ1頭を駆除していた。
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県によると、解体されたクマについて、県などが13日午後、詳しく調べたところ、人の体の一部が見つかったという。
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クマの生態に詳しい岩手大学の青井俊樹名誉教授は「ツキノワグマが人を襲って食べることは珍しく一連の被害はこのクマによる可能性が高い」としている。県などは、現場付近にはほかにも複数のクマが生息しているとして、周辺の山に入らないよう引き続き呼びかけている。
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