北海道教育委員会は20日、教科書会社が教員などに検定途中の教科書を閲覧させるなどしていた問題で延べ380人が謝礼として現金を受け取っていたと発表した。教科書採択への影響についてはなかったとしている。この問題は教科書会社12社が外部に見せることが禁じられている検定途中の教科書を教員などに閲覧させたり現金などを渡したりしていたもので、道教委は20日、調査結果を発表した。
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それによると、2009(平成21)年度からの6年間で教員延べ414人が閲覧したほか、延べ380人が謝礼として現金を数千円から2万円を受け取っていたことが確認されたという。
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一方、採択への影響について道教委は、教員への聞き取りや採択に関わる会議の議事録などから「影響を及ぼした形跡は認められない」としている。
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会見で、道教委義務教育課の岸小夜子課長は、「教員という立場で疑念を持たれるようなことになり、重く受け止めている」と述べた。道教委は閲覧や現金の受け取りが確認された教員について今月中にも処分を行う方針。
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