2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、成田空港での警備の強化や効率化につなげようとウエアラブルカメラと位置測位の技術を活用した新しい警備システムの実証実験が22日から始まった。 実証実験は、システムを開発したパナソニックと成田空港会社が共同で始めたもので、3月4日まで行われる。
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ウエアラブルカメラなどを装着したパナソニックの社員や空港警備員が空港内を移動し、問題発生時に素早く対応できるようにする。2020年の東京五輪に向けて精度の高い警備システムの構築を目指す。
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無線機を使った音声でのやり取りに限られる現在の警備に比べて、警備員の配置を効率的に行えるうえ、緊急時にはより迅速で的確な対応が可能になるとしている。
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このシステムが国内の空港で用いられるのは初めてで、成田空港会社は東京オリンピック・パラリンピックに向けて激しい混雑での警備や、テロへの備えに役立つ可能性があるとしている。
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成田空港会社経営計画部の高須英一郎担当部長は「警備レベルの向上が期待される。オリンピックではセキュリティ対策に万全を期したい」と話していた。成田空港会社は、来月4日まで実証実験を行って効果や課題を検証し、導入するかどうか検討することにしている。
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