熊本市の製薬会社「化血研」(化学及血清療法研究所)で26日午前11時から臨時の評議員会が開かれ、長年にわたって国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造し、組織的な隠蔽を図っていた問題を調査した第三者委員会の報告書の内容などを旧経営陣が説明していると見られる。評議員会は午前11時に始まり、今月2日付けで引責辞任や降格処分となった理事や監事と評議員の計約30人が出席している。
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この評議員会は化血研が国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造し、不正を隠すために製造記録を偽造するなど組織的な隠蔽を図っていた問題を受けて臨時で開かれた。 一連の不正行為を調査した第三者委員会の報告書の内容のほか、動物用のワクチンも国の承認と異なる方法で製造していた問題、それに強い毒性を持つ医薬品の原料「ボツリヌス毒素」を必要な届け出をせずに運んでいた問題について旧経営陣が説明していると見られる。
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一方、旧経営陣に代わる新しい役員の人事案はこの日の評議員会には諮られず、来年に持ち越すことになる。
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