セコムは10日、小型無人機「ドローン」を活用した防犯サービスを11日に開始すると発表した。監視カメラや発光ダイオード(LED)ライトを搭載し、不審な人物や車に近づき画像を撮影。同社コントロールセンターに送信し、追跡や確保に利用する。ドローンを民間防犯用サービスに導入するのは世界初という。
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セコムは、2012(平成24)年に小型飛行監視ロボットの開発を発表。その後、ドローンを使った事件が起きたことなどでサービス開始が遅れたが、10日に施行された改正航空法の承認を受け、監視ロボット「セコムドローン」のサービスを始める。
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同社は、敷地が広い工場や商業施設などでの活用を想定。固定カメラを多く設置するより効率的な上、上空から対象に接近することで、車のナンバーや車種、人の顔、身なりなどを鮮明に撮影できるとしている。
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セコムドローンは、縦横各57センチ、高さ22.5センチ、重さ2.2キロ。上空3~5メートルを時速10キロで飛行する。1号機は山形県のメーカー工場に配備する。導入には国土交通省の承認が必要で、費用は工事費が86万4,000円から、月額使用料が5400円から。
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