小学校に侵入して児童に危害を加えたり、加える恐れがあったりした事案が昨年1年間に22件あったことが15日、警察庁のまとめでわかった。門に施錠しないなど、いずれも簡単に学校に侵入出来る状況にあったことから、同庁は、安全管理の徹底や防犯訓練をするなどの対策をとるよう教育委員会や学校に呼びかけている。 |
学校での防犯対策の実態を知るために今年、初めてまとめた。文部科学省の危機管理マニュアルは「出入り口は限定し、登下校時以外は施錠するなど適切に管理する」としているが、22件のうち、発生した時に門に鍵をかけていなかったのが11件、複数ある門のうち一部しかかけてなかったのが8件、敷地を囲むフェンス自体がなかったのが3件だった。 |
事件別でみると、京都府宇治市の小学校に包丁を持った男が侵入して男児2人に切りつけた殺人未遂事件1件のほか、傷害が2件、暴行が4件などだった。警察への通報が遅かった事例もあり、警察庁は発生後すぐに通報するような仕組み作りについても要請していく。 |