東京労働局過重労働撲滅特別対策班(通称「かとく」)は2日、全国展開する靴の小売店「ABCマート」の一部店舗が従業員に違法な長時間労働をさせていたとして労働基準法違反容疑で運営会社「エービーシー・マート」と同社取締役の男(51)、店舗責任者2人を書類送検した。
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送検容疑は、昨年4~5月、東京都内の2店舗で、従業員計4人に対し、それぞれ月100時間前後の違法な時間外労働をさせるなどした疑い。同局によると、これまでにも複数の店舗で指導してきたが、改善が不十分だったという。
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特別対策班は、厚生労働省が4月、いわゆるブラック企業対策のため、東京労働局と大阪労働局に設置した。書類送検を行うは、両局を通じて今回が初めて。
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運営会社のエービーシー・マートは、「このような事態に至ったことは誠に遺憾。関係者の皆様に深くお詫び申し上げます」とコメントした。
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