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国際原子力機関(IAEA)定例理事会が6月10日、(2011年)3・11東電・福島第1原発事故を総括した最終報告書について議論したが、21日までに明らかになった最終報告書案では、事故の主な原因は「『原発は安全で、大きな事故は考えられない』という思いこみだった」として警鐘を鳴らしているという。この報告書は、9月にオーストリアで開かれる総会で了承された後、公表される見通し。
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福島第1原発事故では、敷地に最大で15.6メートルの津波が押し寄せた結果、浸水で非常用電源が使えなくなり、原子炉内の燃料が溶け落ちる重大事故が起きた。
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報告書案は、事故前に東電が津波の想定を再検討し、実際とほぼ同じ規模の津波を想定していたにもかかわらず、追加の対策が取られなかった経緯を指摘。1〜3号機の冷却機能を同時に失うことへの備えが足らず、現場も十分な訓練を受けていなかったことを批判している。
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