成田空港の検疫所は4日から、韓国で重い肺炎などを引き起こす「MERSコロナウイルス」に感染した患者が増えていることを受け、韓国に滞在した人に注意を呼びかけるなど水際での対策を強化した。
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MERSコロナウイルスは重い肺炎などを引き起こすウイルスで、昨年春以降、中東を中心に感染が広がり、韓国でも感染した患者が増えている。成田空港の検疫所は4日、厚生労働省から水際での対策を強めるよう通知を受けたということで、韓国に滞在した人に注意を呼びかけるポスターやチラシを入国審査前の検疫カウンターに新たに用意した。
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ポスターやチラシは、日本語と英語、韓国語の3ヶ国語で、韓国に滞在中、発熱やせきの症状が出るなど感染が疑われる人と一緒にいた場合には、念のため検疫所に申告するよう呼びかけている。
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また、体温を自動的に調べる「サーモグラフィ」と呼ばれる機器で、これから入国する人が発熱していないかを調べている。成田空港検疫所は「国内での感染を未然に防ぐため、しっかりとした対策を行っていきたい」と話している。
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