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不審者対策の「防犯ブザー」が地域で偏り、和歌山県内

学校に不審者が侵入して子どもたちにけがを負わせる事件が相次ぐ中、児童・生徒に「防犯ブザー」を持たせる自治体や学校などが全国的に増えているが、和歌山県県内では、紀北、紀中で子どもたちに配布している自治体や学校が多いのに比べ、田辺・西牟婁地方以南では少なく、北と南で大きな格差があるという。
防犯ブザーは、留め金を引き抜くと大きな音を出す防犯装置で、危険を感じた時に音で相手を威嚇すると同時に近くの人に被害に遭っていることを知らせて助けを求めるというもの。一個数100円から1,000円程度で市販され、いまは全国的に品薄状態になっている。
日高郡以北では、平成13年の大阪教育大付属池田小学校の児童殺傷事件を受け、導入に踏み切った自治体が多い。小学校では、粉河、野上、美里、下津、由良、美山、中津の各町村が児童全員に配布した。さらに中学校は、美里、下津、美山、中津が全員に、粉河、野上、由良は一部の中学生に配布した。かつらぎ町や吉備町では希望者に配布したり、購入費の半額補助をしている。
南部郷以南では、龍神村が通学時に1人になる子どもを中心に全児童・生徒の6割に配布しているほか、南部町と南部川村が04年3月期中に全児童・生徒に配布する予定だという。
一方、田辺・西牟婁地方以南では、各学校・学級に数個ずつ配布している自治体が多く、児童・生徒全員に配布しているのは北山村だけとなっている。西牟婁地方教育事務所によると、田辺・西牟婁地方では防犯ブザーを公費で購入し、生徒に持たせている学校はないという。日置川町の日置小学校では保護者に防犯ブザーの購入を呼びかけ、保護者負担で児童の3分の1にあたる約30人が購入した。
東牟婁地方では、古座町の古座小学校で「数年前に児童が登下校時にサルに襲われたため、サル除けとして」と児童全員に配布している。このほか、那智勝浦町の浦神小学校が大阪教育大付属池田小の事件を受け、学校独自の判断で平成13年に児童全員に配布。古座川町の明神中学校が数年前に1部の生徒に配布した。


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