山梨県警本部は31日、導入した小型無人機「ドローン」を使った初めての実践的な訓練を南アルプス市で行なったが、訓練中にドローンが落下し機体の一部が破損するというトラブルがあった。県警本部は「原因を突き止めて、本番では同様のことが起きないようにしたい」と話している。
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山梨県警本部は、地震や土砂崩れなどの大規模な災害が起きたときの情報収集に役立てようと小型無人機「ドローン」を去昨年導入し、31日に初めて実践的な訓練を行なった。南アルプス市の総合公園で行われた水防訓練は「乗用車が河川敷で土砂に埋まった」という想定で始まり、ドローンは現場の状況を把握するため空中から撮影を行なった。ドローンは7分ほど空中を飛行した後、着陸しようとしたが、途中で木に引っ掛かり、高さ約2メートルのところから落ちて機体の一部が破損した。このトラブルによる怪我人はいなかった。
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着陸する際、操縦が効かなくなり、人がいないところへ移動させようとして木に引っ掛かったという。今回、操縦を担当した警察官は購入元の会社から指導を受けるなど2ヶ月にわたって訓練をしていたいう。
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県警本部危機管理室の野中卓志室長は「撮影が終わった後だったので訓練には問題がなかった。製造元の会社に相談して原因を突き止め、実際の災害現場では同様のことが起きないようにしたい」と話している。
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