ロンドン(英国)で、復活祭の連休中、宝石店などが利用する貸金庫に何者かが侵入して宝石などを盗み出し、大衆紙「サン」は、被害額は日本円で約350億円にのぼり、英国では過去最も被害額の多い盗難事件だと伝えている。
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盗難事件が起きたのは、ロンドンの宝石や貴金属を扱う店舗が集まる地区にある貸金庫。この貸金庫には、4月3日から6日までの復活祭の連休中、多くの店舗が宝石や現金を預けていたという。ロンドン警視庁によると、貸金庫の中の少なくとも70個の金庫がこじあけられたという。
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被害額について、警察は明らかにしていないが、大衆紙「サン」は内部関係者の話として、約2億ポンド(日本円で約350億円)にのぼり、英国では過去最も被害額の多い盗難事件だと伝えている。
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「サン」は、犯行の手口について、複数の犯行メンバーが連休前に貸金庫の入るビルに入り込んで潜み、警備員が立ち去ったあと、エレベーターが上下する空間から貸金庫のある地下へ降り、ドリルで壁に穴を開けて宝石などを盗んだとみられると伝えている。
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貸金庫を利用する顧客の1人は、「まるで映画みたいで信じられない。警備員の1人は連休初日に警報が鳴ったので確認しに来たが、異常は無く、そのまま立ち去ったと言っていた。なぜ詳しく確かめなかったのだろう」と話していたという。
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