滋賀県文化財保護課は8日、奈良県内や京都市の寺や神社などで文化財などに油のような液体がかけられる被害が相次いでいることを受け、各市町に対し県内の文化財について防犯対策を強化するとともに、同じような被害が出ていないか日常的な点検や巡回を通して監視を行ったり、所有者との連携を強化したりして文化財の防犯対策を強化するよう通知し、また今月以降、文化財の被害が出ていないか確認して報告するよう求めた。
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奈良県内では、寺や神社で、国宝や国の重要文化財などに油のような液体がかけられる被害が確認されていて、警察は同じ人物による犯行の可能性もあるとみて、文化財保護法違反などの疑いで捜査している。また京都市中京区にある世界遺産の二条城でも、油のようなものがまかれているのが見つかった。
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県文化財保護課は、「防犯装置などもあるが、まずは人の目を通して管理することが望ましく、日常的に監視を強化してほしい。各機関と連携し情報の共有を図りたい」としている。
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