埼玉県所沢市の藤本正人市長は2日、今年2月に埼玉県所沢市で行われた航空自衛隊の基地周辺の小中学校にエアコンを設置するかどうかの是非を問う住民投票で賛成が過半数を占めたことを受け、「市には住民投票を行った責任があり、エアコンをつけないという結論はありえないと判断した」と述べ、エアコンを設置することを正式に表明した。
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所沢市では、航空自衛隊入間基地の自衛隊機の騒音のため、窓を閉めきる学校の暑さ対策として基地周辺の小中学校にエアコンを設置するかどうかの是非を問う住民投票が今年2月に行われ賛成が過半数を占めましたが、藤本市長は設置するかどうかの判断を示していなかった。
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これについて藤本市長は2日、記者会見を開き「市には住民投票を行った責任があり、エアコンをつけないという結論はありえないと判断した」と述べ、エアコンを設置することを正式に表明した。具体的には、来年度の平成28年度から自衛隊機の騒音が激しい区域の中学校1校と小学校1校にエアコンを設置する工事を行うという。
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この問題を巡っては、藤本市長が震災と原発事故を受け、「快適で便利な生活を見直すべきだ」などとして設置しない方針を示したのに対し、保護者などの住民グループが「騒音対策として設置を求めているのであり、ぜいたくな願いではない」などと訴えていた。
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