中国が設立を提唱するAIIB(アジアインフラ投資銀行)について、創設メンバーに加わるために参加を申請できる期限とされる3月31日までに、合わせて48の国と地域が参加の意向を表明し、申請した。AIIBはアジアの発展途上国のインフラ整備を支援するとして中国が設立を提唱しているもので、中国政府は3月31日までに銀行への参加を申請した国は創設メンバーとして銀行の枠組み作りの交渉に加われるとしていた。
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その期限を迎え、合わせて48の国と地域が参加の意向を表明し、申請した。このうち先月だけで半数近い21の国と地域が参加を申請していて、イギリスをはじめ、ヨーロッパの先進各国や、新興国のロシアとブラジル、アジア太平洋地域におけるアメリカの同盟国の韓国とオーストラリア、さらに期限とされる31日もキルギス、スウェーデン、ノルウェー、それに台湾が申請した。
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一方、日本とアメリカは、銀行の運営に不透明な点が残るなどとして参加の申請をしていない。
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申請をした国と地域はすでに参加している国々の同意を得たうえで参加が承認され、創設メンバーが正式に決まるのは今月中旬頃になるとみられる。中国政府は今後も、創設メンバーではないものの参加は可能だとして引き続き各国に銀行への参加を呼びかけていくとしている。
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