警察庁は1日から、特殊詐欺の犯行グループや犯行拠点に関する情報を「匿名通報ダイヤル」で受け付ける。有用な情報には最高10万円を支払う。
|
警察庁によると、昨年1年間に全国の警察が把握した特殊詐欺の被害額は約559億円。5年連続で増え、過去最悪だった。摘発人数も最多の1,990人となったが、62%が現金の引き出し・受け取り役とその見張り役で、首謀者クラスは74人にとどまった。
|
上層部まで含めた摘発を増やすため、一般からの情報収集を強化することにした。「隣の部屋から大勢の話し声が聞こえる」「短期間で退居した」「抜け出したい知人がいる」「勧誘されて困っている友人がいる」など、詐欺グループ自体の情報に加え、犯行拠点に関する通報も期待している。
|
グループは主に日中、賃貸マンションやオフィスで詐欺の電話をかけ、場所を定期的に変えている。このため、「若者が複数出入りしているが、誰も住んでいない」「日中多くの話し声が聞こえる」「大音量の音楽が流れ続けている」「短期間で突然退居した」といった情報も役立つという。
|
匿名通報ダイヤルは07(平成19)年に開始。子どもや女性が被害者となる事件や、拳銃、薬物などに関する通報を受理し、摘発など解決に貢献すれば最高10万円の情報料を支払う。捜査上有効と判断されれば5,000円の一時金も支払っている。
|
通報のホームページはhttp://www.tokumei24.jp、電話は(0120)924839で、平日の午前9時30分~午後6時15分。
|