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児童虐待2万8,923人通告=最悪更新、7%を一時保護・警察庁 |
虐待された疑いがあるとして昨年1年間に全国の警察が児童相談所に通告した18歳未満の子どもは2万8,923人おり、前年より7,320人(34%)増えたことが26日、警察庁のまとめでわかった。10年連続で増加して過去最悪を更新。統計を始めた04(平成平成16)年の30倍となった。7%に当たる2,034人の子どもは生命や身体の危険があったため警察が一時保護した。
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増加の背景について、警察庁は「深刻な事件が相次いで国民の認識が一層高まり、通報が増えた」と分析している。
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通告は、暴言や無視などの心理的虐待が39%増の1万7,158人で6割を占めた。次いで身体的虐待が25%増の7,690人、怠慢・拒否(ネグレクト)は32%増の3,898人、性的虐待は19%増の177人だった。
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心理的虐待のうち、子どもの前で配偶者間暴力(DV)が行われた「面前DV」が1万1,669人(45%増)にのぼった。DV自体の認知件数や摘発も増えており、比例して激増した。
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緊急時や児童相談所が開いていない夜間に警察が一時保護した子どもは179人増の2,034人。大半が身体・性的虐待の被害者だという。死亡した子どもは5人減の20人で過去最少となった。
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