乗客106人が死亡した2005(平成17)年4月のJR福知山線脱線事故について、JR西日本は20日までに事故現場の保存、整備計画を決定し、遺族らを個別に訪問して説明を始めた。
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JR西は昨年11月、非公開の説明会を開き、列車が激突した現場マンションの4階までを階段状に整備し、慰霊碑を建立するなどとする最終案を遺族らに提示していた。
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決定した計画では、最終案の大枠は維持したうえで、慰霊碑の位置を変更したほか、事故資料の展示スペースを設置。15年度中に着工し、3年程度をめどに工事を終えたいとしている。
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遺族の1人は「現場のマンションは(4階まででなく)あるがまま全て残してほしい。原爆ドームを修学旅行生が見学するように、現場を訪れた人たちに事故を実感してほしい」と話した。
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