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「すき家」が労働環境改善へ-ベア相当の賃上げで妥結 |
大手牛丼チェーン「すき家」を運営するゼンショーホールディングスは16日の労使交渉で、持ち株会社や傘下の「すき家」などに所属する正社員911人を対象にベースアップ相当分として基本給を月額平均2,000円引き上げると回答し、組合側と妥結しました。ベースアップ相当の賃金引き上げは3年連続で、定期昇給分と合わせると月額平均で7,700円となる。
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今年の春闘で、ゼンショーホールディングスの労働組合は具体的な金額は示さず、生活の改善を実感できる水準の賃金の引き上げを要求していた。
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「すき家」では、“ワンオペ”と呼ばれた深夜時間帯の1人勤務など過重な労働が問題化し、一時、全国約1,200店舗で深夜営業の中止を余儀なくされた。また、この影響でゼンショーの今年度の決算は創業以来、初めて営業損益が赤字になる見通しを明らかにしていた。
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こうした状況でベースアップ相当の賃上げに踏み切ることについて、会社は「新年度は業績の改善が見込め、賃金の引き上げを通じて労働環境の見直しを進めていきたい」としている。
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