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北京で開かれている全人代=全国人民代表大会で12日、最高検察庁にあたる「最高人民検察院」のトップ、曹建明検察長が汚職の取締り状況を報告した。その中で曹検察長は、昨年1年間に収賄や横領などで摘発された公務員は5万5,101人と前の年より約7%増えたと述べた。
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このうち、日本円で約1,900万円にあたる100万人民元以上の賄賂を受け取ったり、公費を使い込んだりしたケースは前の年より42%増え、3,664件あったとしている。また、最高指導部のメンバーだった周永康前政治局常務委員など閣僚級以上の幹部28人を摘発したとしている。
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今回の報告で、腐敗撲滅を旗印とする習近平指導部としては、成果を内外にアピールした一方で、依然として汚職が深刻な実態が明らかになった。
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曹検察長は「とりわけ、権力が集中し、資金や資源が集まる部門を調査し処分する」と述べ、今後、鉱物資源開発や国有企業が関わる分野を重点的に取り締まる方針を示した。
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