5月上旬に、大阪駅北側の「JR大阪三越伊勢丹」を全面改装してできる商業ビル「ルクア1100(イーレ)」階に西日本で初の「梅田 蔦屋書店」がオープンする予定。これをきっかけの一つにして、数年前に大型書店の開業が相次いだ大阪・梅田でこの春、「書店戦争」の第二幕が繰り広げられる。既存店が独自色を競うなか、レンタル大手ツタヤの運営会社が新スタイルの店をオープンするのである。
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「梅田 蔦屋書店」 のモデルは、東京・代官山の蔦屋書店。デザイナーが設計したガラス張りの店舗内にコミックや参考書はほとんどなく、「アート」「旅行」「車」など特定の分野を充実させた大人向けの店作りが特徴。
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「コンシェルジュ」と呼ばれる店員が各コーナーで独自の本の選定や棚作りを担当し、本の相談にも乗る。机や椅子も置かれ、店内のスターバックスコーヒーで買ったコーヒーを飲みながら購入前の本を読むことができる。旅の本の近くには旅行相談ができるカウンターがあり、商品を他人に見られずに会計できるセルフレジも。
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ビルを運営するJR西日本SC開発の広報担当者は「独自性が強いので(既存書店と)すみ分けはできる。居心地のよい時間と空間を提供したい」と話している。
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