Secure-japan
header


診断
犯罪事例
セキュリティ情報
このサイトについて
  

マンションに江戸時代の知恵忍び返し導入/高岡市

犯罪被害を防ぐため防犯カメラなどを設置した70世帯が入居している高岡市内のマンション管理組合が27日までに、次は侵入盗や不審者を防ぐため非常階段に忍び返し(戦国期に城への忍者侵入を防ぐために考案された器具で、鋭くとがった鉄製の棒で不審者が塀などをよじ上ることができないようにする。)を取り付けることを決めた。犯罪撲(ぼく)滅のモデルマンションを目指す取り組みの一環で、犯罪多発が懸念される慌ただしい年の瀬に入って住人の間には防犯意識が高まっている。 忍び返しの設置は、入居世帯に小さな子どもも多いことから「防犯対策にこれでいいということはない」(開田等管理組合理事長)との観点から決まった。
非常階段には施錠できる扉があるが、塀の高さが約1.5メートルしかないことから導入を決定。年明け1月中にも1階から2階の塀部分に取り付ける。
導入のきっかけとして、昨年11月と今年7、9月に計5台の車両が車上狙いの被害にあったことから、管理組合が防犯対策に乗り出した。先月中旬に防犯カメラ9台、人感センサー4台を導入し、エレベーター内にも監視カメラを設置した。
住人の間にも次第に「犯罪防止は一人一人の意識から」とする機運が高まり、15軒前後がサムターン回しやピッキングに強い特殊な鍵を取り付けた。
開田理事長は「安全な環境を整えるには、犯罪を起こさせない環境づくりも必要だ。防犯意識の高まりも大いに期待している」と話している。


footer