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【昨年の少年犯罪】小学生の校内暴力、急増=10年間で補導3.7倍―警察庁

警察庁は26日、昨年の少年(20歳未満の男女)犯罪の状況を公表した。それによると、校内暴力を起こして補導された小学生が昨年は全国で77人おり、統計を取り始めた00(平成12)年以降の最多となったことがわかった。10年間で3.7倍に急増し、増加率は中学・高校生と比べて突出して大きい。
警察庁は校内暴力について、教師への暴力、生徒同士の暴力、学校の施設や備品の損壊と定義。原因が学校と密接であれば校外で起きた事件も統計の対象とし、いじめによる暴力も含めている。
昨年中に補導・摘発された小中学生と高校生の総数は1,545人で、前年より226人減少した。このうち中学生が231人減の1,338人、高校生が2人減の130人だったが、小学生は7人増の77人で、3年連続の増加となった。
05(同17)年と比べた増加率は、中学生が7%(83人)、高校生が19%(21人)だったのに対し、小学生は267%(56人)にのぼった。事件数も小学生は3.2倍の57事件に激増した。
背景について警察庁は、「いじめ防止対策推進法の施行もあって学校や親の意識が変わったことが考えられる。小学生は特に学校内で解決する傾向が強かったようだが、最近は警察に通報する事案が増えている」としている。
小学生の補導人数が多かった都道府県は、広島20人、東京11人、香川8人、新潟6人。
一方、いじめが原因で起きた暴行や傷害などの事件で補導・摘発した児童と生徒は456人で、268人減った。警察庁は「非行防止教室など未然防止の取り組みが功を奏したとみられるが、依然として高水準にある」と分析している。


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