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<エアコン住民投票>賛成が過半数だったが…埼玉県所沢市

埼玉県所沢市で15日、航空自衛隊基地周辺の小中学校にエアコンを設置するかどうかの是非を問う住民投票が実施され、即日開票の結果、設置に賛成する票が有効投票数の過半数を占めた。投票率は31.54%だった。
投票結果に法的拘束力はない。住民投票条例では賛成、反対いずれかが過半数となり、票数が有権者総数(27万8,248人)の3分の1以上の場合、市長は「結果の重みを斟酌しなければならない」と定めている。賛成は5万6,921票で、3分の1には届かなかった。反対は3万47票だった。
対象となった小中学校は、市内全47校のうち、航空自衛隊入間基地の近くにあり騒音対策で防音校舎となっている28校。2011(平成23)年10月に就任した藤本正人市長は、28校のエアコン設置について「東日本大震災を経験し、快適で便利な生活を見直すべきだ。財政状況も厳しい」と計画中止を決めた。
これに対し保護者らは「航空機騒音の中、生徒らは夏場に窓を開けざるを得ない状況で学習を強いられている」と反発し、教室の暑さ対策としてエアコンは必要と主張。8,000人を超える署名を集めて昨年11月に住民投票実施を市長に直接請求し、住民投票条例が制定された。
藤本市長は投票結果について、「これから内容の分析などを行うが、これまで国内の自治体で実施された住民投票と比べると、決して高くはない投票率だったのは残念」とのコメントを出した。


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