大阪市平野区の市立喜連小(大霜清孝校長)は、校内への不審者侵入を想定した防犯訓練を大阪府警平野署などと実施した。来年11に予定していたが、京都府宇治市や兵庫県伊丹市で小学校への侵入事件が相次ぎ、前倒しした。 |
教職員、児童計約600人が参加。刃物を持った不審者が校内に入り、歩き回っているとの想定で開始した。 |
「どなたですか」。1年生の教室前で発見した担任が尋ねると不審者役の平野署員が「子どもはどこにおるんや」。担任は児童に逃げるように指示し、近くの教室の担任が内線電話で職員室に通報、不審者に分からないサインが校内放送で流れ、全校児童が講堂へ誘導された。 |
発見から3分後には、モップの柄などを持つ教職員数人が不審者を取り囲んで駆け付けた警察官に引き渡し、児童の避難も5分ほどで終了した。 |
警官見守る中、登下校/兵庫伊丹市 |
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6年生の女児が校内で男に殴られる事件のあった兵庫県伊丹市立桜台小(有海清校長)で、事件後初めて児童が登校した。県警伊丹署員や防犯協会員ら計1100人が、市内の17小学校などの登下校時や授業中のパトロールを始め、大勢の地域住民らが見守る中での登校風景となった。2学期が終わる25日まで続ける。 |
子どもたちは、校門前で警察官やPTA役員らに「おはようございます」と元気にあいさつすると次々に校舎へ。登校が終わると、6つある門のうち5つは施錠され、残る一つも保護者や教諭が交代で監視した。 |