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「和紙」が無形文化遺産に 手すきの伝統、評価-ユネスコ登録

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は27日、日本政府が提案していた「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」の無形文化遺産登録を決めた。フランス・パリで開催中のユネスコ政府間委員会で決定した。クワ科の植物、コウゾだけを原料にした手すきによる製作技術が「伝統的工芸技術」として認められた。日本の無形遺産は昨年の「和食」以来で計22件になる。
「和紙」は、国の重要無形文化財に指定されている石州半紙(島根県)、本美濃紙(岐阜県)、細川紙(埼玉県)の三つで構成。後継者育成や原材料確保の保護措置が図られていることも評価された。石州半紙は主に障子紙や書画用紙、本美濃紙は障子紙や文化財保存修理用紙、細川紙は和本用紙、版画用紙などに使われている。
石州半紙が09年に単独で無形文化遺産になり、本美濃紙が11年の登録を目指したが、石州半紙との類似性を指摘され登録が見送られた。そこで政府は13年に本美濃紙と細川紙を追加し、名称を「和紙」として推薦し直した。
日本の無形文化遺産は昨年の和食で22件となった。今回の「和紙」は石州半紙を拡張した形になるため、件数は増えない。無形文化遺産の登録は毎年1回で、来年は日本の候補の審査予定はない。京都など全国18府県の祭りを一括した「山・鉾・屋台行事」は16年に審査される予定。


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