居酒屋チェーンなどを展開する「ワタミ」は利用者の減少に歯止めがかからないとして、新たに38の店舗の閉鎖を決め、今年度中に国内で合わせて102店舗を閉鎖することになった。
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「ワタミ」は11日行った中間決算の説明会で、居酒屋チェーンの「和民」や「わたみん家」など新たに国内の38店舗を今年度中に閉鎖することを明らかにした。
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ワタミは人手不足などの影響で今年4月以降、先月までに国内の64店舗を閉鎖したが、これで今年度中に閉鎖する店舗の数は全体の15%に当たる102となる。
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閉鎖店舗を増やした理由について会社側は、居酒屋の利用者の減少が当初の想定を上回り、不採算の店舗が増えたためだとしている。外食の業界団体でも、「居酒屋やビアホールなど」といった業種は利用客が前の年の実績を下回る傾向が続いていて、居酒屋チェーンの客離れが続いていることがうかがえる。
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また、ワタミが発表した今年9月までの中間決算は、居酒屋事業の不振によって、売り上げが前の年の同じ時期を3.7%下回ったことから、営業損益が約10億円の赤字となり、中間期としては株式を上場した平成10年度以降で初めて営業赤字に転落した。
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