サラリーマンなど民間企業で働く人の去年の平均年収は414万円で、3年ぶりに前年を上回ったことが国税庁の調査で26日わかった。一方、非正規労働者に限ってみれば年収は下がっていて、正社員との格差が広がった。
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国税庁が昨年1年間を通して民間企業で働いた会社員やパート従業員などの給料を調査したところ、平均年収は前年より6万円多い約414万円だった。平均年収が前年を上回るのは3年ぶり。このうち役員を除く正社員は男性が527万円、女性が356万円、全体では473万円で前年より5万円増えた。
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これに対して非正規雇用の労働者は男女とも年収が減った。男性が225万円、女性が143万円で、全体では前年より2,000円少なくなり168万円だった。
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年収別でも、1,000万円を超える人が前年より14万人増えて186万人、全体の4%となった一方、200万円以下の人は30万人増えて1,120万人に上り、全体の24.1%を占めていて格差が広がった形である。
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業種別では、「電気、ガスなど」が前の年より22万円減ったものの696万円と最も高く、次いで「金融、保険」が617万円、「情報通信」が592万円となっている。
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最も低かったのは「宿泊、飲食サービス」の233万円だった。
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