イオンは24日、連結子会社のダイエーを2015年1月に完全子会社にすると正式発表した。業績が低迷するダイエーの店舗網を再編し、グループ一体で収益改善に取り組む体制を整える。東証1部に上場しているダイエー株は12月26日付で上場廃止となる予定。18年度をめどに「ダイエー」の店舗名もなくなる。
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イオンはダイエーを完全子会社にするため、ダイエーの株主にイオン株を割り当てる株式交換を実施する。交換比率はダイエー株1株に対し、イオン株0.115株。ダイエーは11月開催予定の臨時株主総会での承認を経て、15年1月1日にイオンの完全子会社になる予定。
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ダイエーは故中内功氏が創業し、72年には売上高で小売業日本一を達成。80年には国内の小売業として初めて売上高が1兆円を超えた。ただその後は事業多角化の失敗や本業不振が重なり、多額の有利子負債を抱え04年には産業再生機構の支援を受けていた。イオンは13年8月末にダイエーに対する出資比率を引き上げ連結子会社化。14年2月末時点で発行済み株式の44.15%を保有している。
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