ロシア向け中古車販売店が集中する富山市寒江地区、小杉町北部、下村の住民代表や中古車業者らが、続発する犯罪の防止策を話し合う緊急地域安全対策会議が13日、下村加茂中部の村農村環境改善センターで初めて開かれ、同地域一帯を「犯罪追放セーフティゾーン」とすることを宣言した。 |
会議は、この地域で中古車ビジネスがらみの強盗事件が今年すでに4件発生し、自動車部品の盗難や車上狙いなどの犯罪が相次いでいることを受け、小杉署や小杉地区防犯協会が開催を呼びかけたもの。各地区の住民代表や市町村議、市町村関係者のほか、パキスタン人の中古車業者3人も出席し、初めて住民と意見交換した。 |
住民側からは、中古車を農道に放置したり農業用水に不法投棄したりする業者への不安の声が相次ぎ、「このまま放置すると犯罪の温床になる。県や市町村は、中古車業者の営業を規制する条例を作り、警察が条例に基づいて監督すべき」などと主張した。中古車業者らは、「私たちは凶悪犯罪の被害者でもあり、抱えている不安は住民と同じ」「至らないことがあると思うので、いつでも指摘してほしい」と、問題解決に取り組むことを約束した。 |
会議では最後に、小杉町白石地区の串田伸男町内会長が「安全で安心できる地域とするため、力を合わせて取り組みたい」と、セーフティゾーン設定の宣言文を読み上げた。中古車業者を代表して出席したイムティアーズ・ゴンダルさんは「住民の皆さんと話し合う場ができてうれしい。今後もこうした会議にぜひとも出席したい」と話した。 |