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<まんだらけ問題>万引き画像の全面公開は中止「捜査に協力」

ブリキ製の玩具「鉄人28号」(価格25万円)を万引きしたとされる人物に返品しなければ顔の映った監視カメラの画像をホームページで公開すると警告していた古物商「まんだらけ」(東京都中野区)は13日未明、画像の公開を取りやめた。警視庁が「容疑者の逃亡など捜査に支障が出る恐れがある」と公開中止を要請しており、これに応じた。今後は捜査に任せるという。
まんだらけによると、4日午後5時頃、中野店4階でゼンマイで動くブリキ製の玩具「鉄人28号」が万引きされた。同社は5日、顔にモザイクをかけた「万引き犯」とみられる男性の画像をホームページに掲載し、「1週間以内に返しに来ない場合はモザイクを外す」と警告し、期限を13日午前0時に設定していた。
13日未明、ホームページにアップされた同社の説明文のタイトルは、「警視庁の要請により顔写真の全面公開は中止させていただきます」。「捜査に協力する」としたうえで「12日に報道陣が(中野店の)ビル付近に集まり(容疑者が)入って来られる状況にはない」と記載している。容疑者の身内と思われる女性から電話があり「(返しに来るのを)期待して待っていた」という。
画像公開を巡っては賛否が割れていた。近代法治国家では、刑罰を科す権利(刑罰権)は国家にあり、たとえ被害者であっても個人にはない。このため、インターネット上の中傷問題に詳しい清水陽平弁護士は「私的制裁を加える私刑(画像公開)は禁止されており、やり過ぎだ」と批判。さらに刑法の名誉毀損罪に当たる可能性もあり、「懲らしめなど私的な恨みを晴らすことが目的なら違法の恐れがある」としている。
一方、まんだらけの客だという男子大学生(21)は「(公開は)自衛策として理解できる」とし、また女性会社員(29)は「公開処刑だ」と批判していた。


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