115年にわたって創業家が経営トップを務めてきた大手酒類メーカーの「サントリーホールディングス」は1日、新しい社長に大手コンビニチェーン「ローソン」の新浪剛史会長を起用する人事を正式に決定した。
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「サントリーホールディングス」は1日、臨時の取締役会を開き、今年10月1日付けで今の佐治信忠社長の後任に「ローソン」の新浪剛史会長を起用する人事を正式に決定した。サントリーは明治32年の創業以来115年にわたり一貫して創業家が経営トップを務めてきたが創業家以外からは新浪氏が初めてとなる。
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佐治社長は記者会見で、「サントリーが真のグローバル企業として成長するための新しい時代を迎えるなかで、より若いエネルギーにあふれた行動力のある人が適任だと思い、新浪さんを選んだ」と述べた。
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一方、同席した新浪氏は、「コンビニの社長としてお客さんが何を求めているか、12年間、データ分析などを通じて取り組んできた。お客さんに近い立場にいたということを今後の意思決定に役立てたい」と抱負を語った。
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サントリーは今年5月、アメリカの大手蒸留酒メーカーを買収するなど海外での事業展開が重要な経営課題となっていて、異業種からのトップ起用でどこまで事業を伸ばせるかが注目される。
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