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富岡製糸場、世界遺産に=国内18件目―ユネスコ委員会が決定

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は21日、カタールの首都ドーハで開催中の世界遺産委員会で、日本が推薦していた「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)を世界文化遺産に登録すると決定した。国内の世界文化遺産は昨年登録された富士山に続き14件目、自然遺産を含めると18件目となる。
富岡製糸場(富岡市)は1872年に明治政府が西洋の技術を導入して建設した当時世界最大規模の器械製糸場で、木骨レンガ造の繰糸場などの生産設備がほぼ完全に残る。
遺産は、このほか近代養蚕農家の原型とされる「田島弥平旧宅」(伊勢崎市)、自然の冷気で蚕の卵を貯蔵した「荒船風穴」(下仁田町)、養蚕技術の教育機関「高山社跡」(藤岡市)の計4ヶ所で構成。群馬県などが2003年から登録に向けた運動を続け、政府が13年に推薦していた。
現地調査を行ったユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)は、日本の近代化への貢献に加え「伝統的な養蚕技術に西洋の技術を加えてさらに発展させた。世界の絹産業の革新と生糸大衆化に決定的な役割を果たした」と高く評価。今年4月に世界遺産への登録を勧告していた。
世界文化遺産の推薦枠は各国年1件。日本は来年の登録に向け、「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」(福岡、鹿児島など8県)を推薦しており、今夏ごろイコモスの現地調査が行われる。 


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