理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは18日、研究室に保存されていた細胞の分析結果などからSTAP細胞の存在が疑われる不自然な点が相次いで指摘されていることについて、「マウスに関しても細胞に関しても、所属する研究室以外からの入手はありません」としたうえで、今後、調査に協力し事実関係を明らかにできるよう努めたいとする文書を代理人の三木秀夫弁護士を通じて発表した。
|
この中で小保方リーダーは、研究室に保存されていた細胞の分析結果などからSTAP細胞の存在が疑われる不自然な点が相次いで指摘されていることについて、「マウスに関しても細胞に関しても、私には所属させていただいていた研究室以外からの入手はありません。この点については、今後の理化学研究所の調査にできる限り協力し事実関係を明らかにできるよう努めて参りたいと思います」と記している。
|
また、「何よりも、STAP細胞の再現・検証実験に参加させていただき、人為的な間違いが絶対に起きない環境でSTAP細胞の存在を証明することで、筆頭著者としての説明責任を果たさせていただく事を切望しております」と記している。
|
この問題で論文の著者の1人である山梨大学の若山照彦教授は16日、STAP細胞を培養し研究室で保存していた細胞を分析した結果、小保方リーダーが使っていたはずのマウスの細胞ではないことが分かったと発表している。
|
これについて三木弁護士は、「小保方さんが若山教授の研究室にいた時期は、マウスや細胞を独立して入手できる立場になく、すべて若山教授の研究室から入手したもので、ほかからの入手はない。本人は、『なぜこのような分析結果が出たか分からない』と話している」と述べた。
|
また、小保方リーダーらが使っていた理化学研究所の冷凍庫に「ES」というラベルを貼った容器があり、中の細胞はSTAP細胞を培養したとされる細胞と遺伝子の特徴が一致したことが分かったが、三木弁護士は「研究室のES細胞は若山研究室から譲与されたものだ」としたうえで詳しいことは分からないと述べた。
|