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ニホンウナギを絶滅危惧種に指定-国際自然保護連合

世界の野生生物の専門家などで作るIUCN(国際自然保護連合)は12日、ニホンウナギについて、近い将来、絶滅する危険性が高いとして絶滅危惧種に指定し、レッドリストに掲載した。これにより今後、ニホンウナギの保護を求める国際的な世論が高まることも予想される。
スイスに本部があるIUCNでは、専門家のグループが世界のさまざまな野生生物について絶滅のリスクなどを評価し、「すでに絶滅」から「情報不足」までの8段階に分類したレッドリストを毎年数回、改定し発表してきた。
生息数が激減しているニホンウナギについても、去年7月から検討を進めてきたが、12日発表されたレッドリストの最新版では、ニホンウナギは絶滅のリスクが上から4番目に当たる「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」絶滅危惧種として分類された。ニホンウナギが絶滅危惧種として指定された理由として、IUCNでは、生息地の減少や水質の悪化、海流の変化、それに乱獲などを挙げている。
レッドリストに法的な拘束力はないものの、絶滅危惧種のリストとしては世界で最も権威のあるものとされるため、ニホンウナギが掲載されたことで、今後、国際的な取り引きの規制など保護を求める世論が高まる可能性もある。
今回、ウナギの評価に当たった作業部会のゴロック議長はコメントを発表し、「ニホンウナギの状況は大きな懸念だが、生息数などの情報を集めて評価が行われたこと自体は大きな前進だ。今後は、この情報を活用して保護へ向けた取り組みを進めることが可能になる」と述べた。


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