関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働は危険だとして福井県の住民らが関電を相手に運転差し止めを求めた訴訟で関電は22日、原発運転差し止めを命じた21日の福井地裁判決を不服として名古屋高裁金沢支部へ控訴した。
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福井地裁判決は、東京電力福島第1原発事故で被災した住民約15万人が避難生活を強いられたことを踏まえ、「大飯原発の技術や設備は脆弱。原発から250キロ圏内の住民は、原発の運転で人格権が侵害される危険がある」と指摘した。
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関電は、「当社の主張が裁判所にご理解いただけず、誠に遺憾と考える。控訴審において引き続き大飯3、4号機の安全性について主張していきたい」としている。
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大飯3、4号機は13年9月に定期検査のため運転を停止し、現在は原子力規制委員会が再稼働に向けた審査をしている。
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