大阪府警・寝屋川署は22日、恐喝事件を巡って無関係の大阪府内の20代女性を誤認逮捕し約6時間後に釈放したと発表した。被害者側の証言を鵜呑みにして事件当日のアリバイを逮捕後に確認するなど十分な裏付け捜査を怠った。寝屋川署は女性に謝罪した。大阪府警の誤認逮捕発覚は昨年7月以降で9件目。
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寝屋川署によると、今年1月24日、大阪市内のゲームセンターで同府寝屋川市の20代の男性が面識のない若い女からゲームのコインを巡って因縁をつけられ、「私にはいろいろな知り合いがいて痛い目に遭うぞ」などと脅された。その後、携帯電話販売店で携帯電話などを無理やり契約させられ商品を脅し取られたという。
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互いの連絡先を交換していたため男性の母親が1月末に女の電話に連絡。電話口に出た女が誤認逮捕された女性の名前と住所を語ったという。母親はこの情報を基に被害届を出した。
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捜査で、女性の顔写真を見せられた男性が「間違いない」と話したため寝屋川署は22日に女性を任意同行。女性は関与を否定したが午前9時57分に逮捕した。しかし、男性が説明していた女の身体的特徴が一致せず別人と判明した。
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寝屋川署の池永公一副署長は「このようなことがないよう適正捜査に努め、再発防止に全力を尽くす」とのコメントを出した。
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