48年前に起きたいわゆる「袴田事件」で再審(裁判のやり直し)が認められ先月釈放された袴田巌さんに対し6日、ボクシングのWBC(世界ボクシング評議会)から「名誉チャンピオンベルト」が贈られた。
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袴田さんは、かつてプロボクサーとして活躍していたことから、プロボクシングの関係者は無実を訴え続けた袴田さんのために試合会場で募金を呼びかけるなど支援を続けてきた。6日は世界戦が行われた東京・大田区の試合会場で48年ぶりに釈放されたことをたたえてWBCから「名誉チャンピオンベルト」の贈呈式が行われた。
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入院中の袴田さんに代わって姉の秀子さんが、リング上でマウリシオ・スライマン会長から本人の写真が入った緑色のチャンピオンベルトを受け取った。秀子さんは「48年間の闘いでようやく再審の決定を得ることができました。ボクシング界の支援のおかげです」と何度も頭を下げると、会場から大きな歓声が上がった。
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秀子さんは、最近の袴田さんの様子について、「散歩に行くなど少しずつ体調もよくなってきている。できるだけ早く本人にベルトを見せて喜んでもらいたい」と話していた。を手に喜びの表情を浮かべた。
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