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3・11大震災の津波を受けた宮城県女川町の七十七銀行女川支店を巡る訴訟で仙台地裁が25日、死亡・行方不明者の家族の損害賠償請求を棄却したのに対し、原告側は同日、仙台市で記者会見し、仙台高裁に控訴したことを明らかにした。
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判決は、気象庁が当初6メートルと発表した津波予想を基に、高さ約13メートルの屋上への避難を評価した。これに対し、原告代理人の千葉達朗弁護士は「その場の状況に応じ、気象庁の判断以外で最善の選択肢を取るべきだ」と批判した。
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妻の祐子さん(当時47歳)が犠牲になった高松康雄さん(57)は「津波の怖さ、人命を軽視した判決だ。(死亡・行方不明の)職員が報われない」と不満を漏らした。長男の健太さん(当時25歳)を亡くした田村孝行さん(53)は「他の地域でも巨大地震が起こりうる。また津波が来た時、労働者の安全は守られるのか」と疑問を呈した。
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