全国的に子どもの連れ去り事件などが増加している中、三重県の松阪地区防犯協会(会長・下村猛松阪市長)は、管内の小学生と来年度入学予定児童全員に防犯用の笛を贈ることを決めた。2学期の終業式までに、関係6市町村を通じて一斉に配布する。 |
同協会によると、松阪署管内でも今年度、車で近づいてきた男が小学生に「写真を撮らせて」「何か買ってあげるから車に乗りなさい」などと声を掛ける事案が約40件発生している。このため、無防備な子どもを守ろうと笛の配布を決めた。 |
笛は、プラスチック製で、首に掛けられるようにひもが付いており、ボタンを押すと赤い電球が点灯する。松阪市と飯南、飯高、多気、明和町、勢和村内の対象児童計11,534人に配布する。 |
同協会では、笛の配布に併せて笛の音を聞きつけた場合は警察へ通報したり子どもを保護するよう求める文書を各自治会や老人会、タクシー事業所、運送事業所、郵便局、コンビニエンスストアなどに送り、協力を依頼し、地域ぐるみで笛の効果を高める予定である。 |