東京電力は13日、水素爆発を起こした福島第1原発1号機の原子炉格納容器から圧力抑制室につながる配管付近の2ヶ所で水漏れしているのを確認したと発表した。11年3月の事故以来、水漏れしている場所を確認したのは初めて。東電は今後、廃炉に向けてさらに調査を進め損傷した場所などの特定を急ぐ。
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福島第1原発1~3号機は水素爆発によって原子炉が損傷。その結果、圧力抑制室のある部屋(トーラス室)には原子炉を冷却した水が浸入した状態になっている。
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この日、東電は圧力抑制室周辺に無人のボートを入れて調査。その結果、配管付近の2ヶ所から水漏れしているのを確認した。周辺の線量は、毎時0.9~1.8シーベルトという極めて高い値であることもわかった。
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東京電力は流れている水の詳しい量は分からないものの、このうち1ヶ所は水道の蛇口をひねったような勢いがあると説明していて、この付近に格納容器の損傷箇所があるとみている。
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東京電力は汚染水対策を進めるうえで重要な調査結果とみて、14日以降さらに詳しく調べることにしている。
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