千葉県下で6日、コンビニの駐車場に警察官のOBが待機できる「コンビニ防犯ボックス」を設置し、街頭犯罪を減らそうという全国でも初めての試験的な取り組みが始まった。千葉県の森田健作知事が今年月の知事選挙で2期目の公約として掲げた。コンビニの駐車場に3人の警察官OBが交代で午後2時から午後10時までの間待機してもらい、街頭犯罪を減らそうという取り組み。
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6日から市川市貝塚の「デイリーヤマザキ市川下貝塚店」と千葉市中央区星久喜町の「ミニストップ千葉星久喜店」のコンビニで試験的に運用が始まった。このうち市川市貝塚の「デイリーヤマザキ市川下貝塚店」には森田知事や警察関係者など約40人が集まり除幕式が行われた。
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この中で森田知事は、「コンビニ防犯ボックスを地域的な防犯活動の拠点とし、犯罪防止に努めてほしい」と呼びかけた。コンビニ防犯ボックスで勤務する警察官OBの郷原勉さん(63)は「安全安心なまちづくりに貢献したいです」と話していた。
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千葉県は、来年3月末まで試験的に運用したあと住民にアンケートを行い、今後、数を増やしていくかどうかなどを検討することにしている。
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現在、千葉県内には233の交番があるが、県民からは新たな交番設置を望む声が年に100件以上あるという。しかし経費の面からすべての要望に応えることは難しいという。今回のコンビニ防犯ボックスは、近くに交番や警察署がなく街頭犯罪が多い場所を選んで設置したという。
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コンビニ防犯ボックスには、警察官OBが1ヶ所に3人ずつ、交代で勤務する。塾帰りの子どもや帰宅する女性などの見守りが出来るよう勤務時間は午後2時から午後10時までとした。
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コンビニ防犯ボックスは2.2メートル四方のプレハブ製で、一般的な交番の設置に3,000万円かかるのに対して、10分の1の300万円で済むという。
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一方、都市部には、コンビニ防犯ボックスを設置したくても駐車場がなく場所の確保が難しいコンビニも多くあり、また警察官OBを確保するのも課題。しかし、いずれにしても警察官が売場の外でも常時いるとなれば、店内での万引き防止にも効果があると思われる。
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