ニート全員が取締役として会社を立ち上げるという。会社名は「NEET株式会社(仮称)」。全員、現在は職に就いていない、いわゆるニート。10月30日には会社定款の委任状に立ち上げメンバーが押印した。
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発起人は135人だが、最終的に取締役に名を連ねるのは175人。今月21日に登記して正式な会社発足を目指す。「社内」では、すでにグループに分かれて、思い思いに「事業」を考え進めている。事業案は現在、30案くらい生まれているという。
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立案者は、NPO法人「中小企業共和国」理事長の安田佳生さん。安田さんは、倒産した人材コンサルティング会社ワイキューブの元経営者。人材組織コンサルタントの若新雄純さんに話を持ちかけたことから始まった。
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このプロジェクトの設立までの準備資金は安田さんが支援したが、新会社では経営には関わらず、外部から顧問という形でサポートするという。
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取締役は、1人6,000円ずつ出資して株主となり、資本金は計105万円になる。全員が対等だが、形式上、若新さんが代表取締役になる。人材組織コンサルタントの若新さんになるという。
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ニート(NEET)とは: 「Not in education, employment, or training 」の略。厚生労働省によると、総務省が行っている労働力調査において、15歳から34歳で家事も通学もしていない人を、いわゆるニートと定義し、2009年時点で約63万人いる。NEET株式会社(仮称)では、この定義に準じた形でニートが集まっているという。
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