「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングなど2社が、過酷な労働について書いた「週刊文春」の記事や単行本で名誉を傷つけられたとして文芸春秋に計2億2,000万円の損害賠償と本の回収などを求めた訴訟の判決で東京地裁(土田昭彦裁判長)は18日、請求をすべて退けた。
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土田昭彦裁判長は「『月300時間以上、働いている』と本で証言した店長の話の信用性は高く、国内店に関する重要な部分は真実」と指摘。「中国工場についても現地取材などから真実と判断した理由がある」と指摘した。
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問題となったのは、ジャーナリストの横田増生さんが執筆した週刊文春平成22年5月6、13日号と書籍「ユニクロ帝国の光と影」で、国内店の店長や中国の工場従業員が過酷な労働をさせられている、という内容だった。
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ファーストリテイリング側は、「判決は事実に反しており、誠に遺憾。今後の対応は慎重に検討する」としている。
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