鳥取県は4日、4年間にわたりリヤカーを引きながら歩いて世界一周を達成した鳥取市出身の吉田正仁さん(32)を「鳥取県栄光のチャレンジャー賞」の第1号として表彰、県庁で表彰式が行われた。この賞は、県が今年創設したもので、チャレンジすることの大切さを身をもって示し、県民に勇気と希望を与えた人に贈られる。
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表彰式に出席するため、吉田さんがリヤカーを引いて県庁に到着すると、県の職員などから拍手で迎えられ、家族の前では涙をぬぐう姿も見られた。このあと平井知事から吉田さんに表彰状が手渡され、吉田さんは平井知事に旅の様子の写真を見せながら、4年間の旅で触れ合った人々との思い出について話した。
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吉田さんは平成21年1月1日に中国の上海を出発した後、今年6月9日に再び上海に戻るまで、4年間にわたり約3万9,500キロをリヤカーを引きながら歩いて世界一周を果たした。その後も帰国するため日本まで歩いた距離を含めると総踏破距離は約4万1,200キロに及ぶという。
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吉田さんは「歩いて世界一周をしようとしたきっかけは、飛行機やバスで行けない小さな村や街を歩き、そこに住む人々とふれあいたかったためです」と話していた。
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また平井知事は「偉大な挑戦をし、多くの人に希望を与えるような挑戦をした人を今後もチャレンジャー賞を贈って表彰したい」と話した。
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